講演情報
[19]地元商業施設を活用した古紙リサイクル促進の社会実験-インセンティブと道徳的意識に着目して
○青木 俊明1、相馬 もも子1、鎌田 直樹2、吉田 隼平3、藤原 仁志3、佐藤 正弘1 (1. 東北大学、2. 株式会社 ステップスナイン、3. 株式会社 4510デザイン事務所)
キーワード:
古紙リサイクル、環境配慮行動、報酬、環境意識、地元店舗
本研究では、宮城県内の商業施設で実施された社会実験を通じて、インセンティブや道徳的意識が古紙リサイクルにどのような影響を与えるかを検証した。比較対象としたのは、リサイクルポイントを付与する「私的利益条件」と、同額の寄付を地元の児童食堂に行う「社会貢献条件」の2つのインセンティブ条件である。その結果、インセンティブの提供は、その種類にかかわらず、店舗全体の回収量を増やすことが明らかになった。しかし、個人レベルでは、私的利益条件の方が社会貢献条件よりも、有意に多くの古紙が回収された。さらに回帰分析により、環境意識とインセンティブの種類との交互作用および年齢がリサイクル行動に有意な影響を与えることが示された。これらの知見は、即座に目に見える私的報酬が特に効果的であることを示唆している。
