講演情報
[48]スタートアップ集積自治体におけるエコシステムの成熟過程に関する研究-成長段階構成比と退出形態に着目した時系列分析
○吉田 拓司1、長谷川 大輔1、樋野 公宏1、山田 育穂2、浅見 泰司3 (1. 東京大学大学院工学系研究科、2. 東京大学大学院情報学環、3. 東京大学空間情報科学研究センター)
キーワード:
スタートアップ、クラスタ分析、組成データ解析、時系列分析、EXIT、成熟過程
本研究は、資金調達シリーズ別の企業構成を用いて、2015年から2024年における11自治体のスタートアップ・エコシステムの成熟過程を分析する。自治体×年の観測値をクラスタ分析によって類型化し、あわせて退出形態との関係から各クラスタを解釈した。その結果、スタートアップ集積は、初期段階企業が中心の類型から、中後期段階企業が厚い成熟型まで、複数の発展段階として整理できることが示された。さらに、港区、千代田区、中央区、新宿区、品川区、文京区、目黒区は成熟型へ移行した一方、渋谷区と大阪市は中間型にとどまり、京都市は後年に最も成熟した型へ到達し、福岡市は独自の中間型を安定的に示した。以上より、スタートアップ・エコシステムは企業数だけでなく、成長段階構成比の時系列的変化と退出構造をあわせて評価する必要があることが示された。
