講演情報

[16]市街化区域指定が遅れた滲出DIDの設定経緯と市街化実態に関する研究

○岡崎 肇2、丸岡 陽1、松川 寿也1 (1. 長岡技術科学大学、2. 株式会社日本海コンサルタント)

キーワード:

区域区分制度、人口集中地区、人口密度、既成市街地

本研究では、市街化区域外に拡大した後に市街化区域に編入されたDIDを滲出DIDと定義し、その形成過程や市街化の速度と質の分析によって既成市街地要件の在り方を検討することを目的とする。地方都市70市の市街化区域とDIDの変遷を重ね合わせたところ、10ha以上の滲出DIDが125地区抽出された。4類型の形成経緯別に分析すると、一体的な開発地ではない非計画的市街地は、人口密度や道路の水準が低く居住誘導等に際して課題が懸念される。さらに松本市と岐阜市の7地区を対象とした詳細分析では、密度要件偏在タイプ、施設なし例外要件タイプ、穴埋めタイプといった無実態DIDの存在が判明した。これらを既成市街地要件に含む形で編入が進んだことで、現在でも狭隘道路や残存農地が散見される。今後はDIDに準じる既成市街地要件の運用を見直し、厳密な編入候補地の取捨選択が望まれる。