講演情報
[74]芳賀・宇都宮LRTの開業と路線バス再編による公共交通による都市施設へのアクセシビリティの変化と分配的公正
○柏﨑 雅弥1、松行 美帆子1 (1. 横浜国立大学)
キーワード:
芳賀・宇都宮LRT、路線バス再編、公共交通アクセシビリティ、都市施設、分配的公正
本研究は、2023年に開業した芳賀・宇都宮LRTと、それに伴う路線バス再編が、沿線地域における都市施設への公共交通アクセシビリティとその便益配分に与えた影響を検証した。2021年と2025年の公共交通ネットワークをGTFS等に基づいて構築し、14施設分類を対象に重力モデル型アクセシビリティを算出し、空間分布、AAC、WAC、ジニ係数、2021年のアクセシビリティ水準に基づく人口五分位、年齢層別改善便益比から評価した。その結果、鬼怒川以東でアクセシビリティが大きく向上し、全14施設分類でジニ係数が低下した。2021年にアクセシビリティが最も低かった第1五分位のWAC改善量が全14施設分類で最大となった。一方、15~19歳および75歳以上の改善便益比は全14施設分類で1を下回った。以上より、開業前にアクセシビリティが低かった住民にはより大きな改善が生じた一方、自動車利用に制約を受けやすい年齢層への優先的な便益配分は限定的であった。
