講演情報

[20]地方小規模自治体における若年女性の移住プロセスとその要因-世帯、対人関係、生活環境、地域との接点から見る移住前段階の検討

○五十嵐 日向子1、後藤 純1 (1. 東海大学)

キーワード:

地方移住、若年女性、移住プロセス、対人関係、生活環境、地域との接点

本研究は、地方の小規模自治体へ移住する若年女性の移住前プロセスを検証し、その移住決定を形作る要因を明らかにするものである。島根県川本町および飯南町の女性移住者13名を対象とした半構造化インタビューに基づき、主観的負荷曲線を補助的手法として用いて、認識される負担の変化や関連する出来事を追跡した。分析の結果、移住前プロセスが地域選定期と現地生活具体化期からなる2段階の構造が明らかになった。また、世帯、対人関係、生活環境、地域とのつながりの4つの相互に関連する要因が特定された。特に、地域とのつながりは、他の要因から生じる不確実性を軽減する役割を果たしていた。これらの知見は、移住の意思決定が単一の動機によってではなく、複数の要因の相互作用によって形作られるプロセスとして理解されるべきであることを示唆している。