講演情報
[1]水害常襲地帯における再定住住宅の増築形態・空間利用と物理的浸水可能性-ベトナム中部フエのタイズゥンハーチュン地区を対象として
○青木 大空1、矢口 哲也1 (1. 早稲田大学)
キーワード:
洪水、洪水常襲地帯、再定住、増築、空間利用
海面上昇と繰り返される洪水は、ベトナム中部フエの低地集落に深刻なリスクをもたらしている。本研究では、タイズゥンハーチュン地区の再定住住宅34戸を対象に、住宅の増築形態、住宅内外の空間利用、建材、および物理的浸水可能性の空間的特徴を明らかにする。現地調査では、増築形態、床高、家財保管高を記録した。その結果、生活・生業・交流に関わる行為が、供給時の住宅内部にとどまらず、半屋外空間や道路沿いの空間へと広がっていることが確認された。また、将来海面上昇の参考シナリオとの比較から、低い床面ほど物理的な浸水可能性が高い一方、多くの家財保管位置は参考シナリオより高い位置にあることが示された。以上の結果は、水害リスクを有する再定住住宅における長期的な空間変容を理解するための記述的知見を示すものである。
