講演情報
[18]データセンター立地にみる用途区分の制度的曖昧性と大域的・局所的集積性
○大庭 哲治1、鎌田 佑太郎1 (1. 京都大学)
キーワード:
データセンター立地、用途区分、制度的曖昧性、大域的・局所的集積性
本研究は,東京圏および関西圏を対象として,データセンターの立地特性を制度的側面と空間的側面の双方から分析し,その相互関係を明らかにすることを目的としている.用途地域別の立地分布を分析した結果,データセンターが複数の用途地域にまたがって立地する実態を示し,内在する制度的曖昧性の存在を実証的に明らかにした.さらに,平均最近隣距離指数(R値)により都市圏レベルでの集積傾向を把握し,DBSCANによる時空間クラスタリングにより局所的な集積構造を抽出した.その結果,データセンターの立地は,大域的な集積傾向(大域的集積性)の下で局所的な集積構造(局所的集積性)が形成される二層的構造を有していることを明らかにした.以上を踏まえ,制度的曖昧性と空間的集積構造の相互作用が,立地の非予見性や地域社会との摩擦を生む構造的要因であることを指摘し,今後の都市計画上の課題と政策的示唆を提示した.
