講演情報

[79]激甚被災集落におけるインフォーマル集団移転事業の政策論的妥当性の検証-2019年東日本台風災害(Typhoon Hagibis)における丸森町五福谷地区の実践を通して

○田中 正人1 (1. 追手門学院大学)

キーワード:

集団移転、東日本台風、インフォーマル、宮城県丸森町、五福谷地区、自主性

本稿は,甚大な被害を受けた集落の再被災リスクに対する移転・再編のあり方を探るべく,2019年東日本台風による土石流被害を受けた宮城県丸森町五福谷地区でのインフォーマルな集団移転を事例に,その実践が何を達成したのかを明らかにするものである。同地区での実践は,制度に基づく事業にはない柔軟な運用プロセスを取り得たことで,当事者の暮らしの連続性を維持することに寄与した。主な要因は,第1に事業参加機会を長期に開き続けたこと,第2に各世帯の土地・住宅のアフォーダビリティに配慮し得たこと,第3に一人ひとりの元の生活圏が維持可能な再定住地を設定したことである。