講演情報

[64]不特定多数の歩行者が存在する環境における大型ロボット走行が歩行者に与える影響の定量化-拠点駅コンコースにおける実証試験

○菱田 崚介1,2、井料 美帆1、Alhamdani Rizki1、眞野 千輝3、山口 陽平3 (1. 名古屋大学大学院、2. 東海旅客鉄道株式会社、3. 有限会社来栖川電算)

キーワード:

人流計測、歩行空間性能評価、自律移動ロボット、社会的受容性

本研究は,駅コンコースなどの公共空間において日常的に形成される不特定多数の歩行者流動に対し,大型移動ロボットの走行が与える影響を定量的に評価することを目的とする.既往研究で構築された名古屋駅中央コンコースの3D-LiDARを用いた大規模人流計測システムを活用し,人–ロボット間の相互作用をイベントとして抽出・分類する枠組みを構築した.さらに,歩行速度,局所密度,流れ場の乱れといった流動の円滑性に関する客観指標,および歩行者との離隔距離やTTCなどの安全指標を算出し評価を行った.その結果,対象とした混雑条件下では,ロボット周辺で局所的な影響は観測されるものの,大きな滞留や流動阻害は発生せず,危険状況や物理的接触も確認されなかった.加えてアンケート調査を通じ,ロボットの有無が歩行環境の主観的評価に有意な差を与えないことを示し,公共空間におけるロボット走行の安全性および受容性を多面的に示した.