セッション詳細
[2S10m]Ca2+シグナルが生み出す多様な病態形成:分子機構の解明と創薬への応用
2025年3月18日(火) 8:30 〜 10:20
第10会場
座長:鈴木 良明(名古屋市立大学 大学院薬学研究科 細胞分子薬効解析学分野)、ザンポーニー ジェラルド(カルガリー大学 ホッチキス脳研究所 アルバータ小児病院研究所 臨床神経科学部門)
Ca2+シグナルは生命の根幹を担うセカンドメッセンジャーである反面、様々な疾患の原因にもなりうる。本シンポジウムでは、(1)DRGニューロンのCav3.2-USP5複合体による疼痛発症機構とそれを標的とした治療薬の開発(Zamponi)、(2)TRPA1を介したアストロサイトCa2+シグナリングによる血管性認知障害防御機構(白川)、(3)独自のRyR1変異マウスから発見したRyR1のCICR活性の役割と骨格筋疾患との関連(村山)、(4)網羅的解析から見出されたカルシウム感受性受容体による肺動脈性肺高血圧症の性差メカニズム(山村)、(5)Ca2+チャネル分子複合体が血管リモデリングを成熟させる機構(鈴木)、について紹介する。本シンポジウムにより、演者らのCa2+シグナル研究の成果を、幅広い研究領域の聴衆と共有し、臓器の枠にとらわれない次世代のCa2+シグナル研究が生まれることが期待できる。
[[OD]2S10m-2]Pathological stage-specific regulatory mechanisms for vascular cognitive impairment by glial cell TRP channels
○白川 久志 (京都大学 薬学研究科 生体機能解析学部分野)
[[OD]2S10m-4]Targeting deubiquitination of Cav3.2 calcium as a new therapeutic strategy for treating pain
○Gerald W Zamponi (University of Calgary)
[[OD]2S10m-5]Gender differences and Ca2+ signaling in pulmonary hypertension
○山村 彩 (愛知医科大学 医学部)