セッション詳細
[CS11]社会保険・薬事委員会 薬事小委員会主催セミナー: 小児神経領域におけるドラッグ・ロスに対する取り組み
2025年6月7日(土) 10:40 〜 12:40
第8会場
座長:中川 栄二(国立精神・神経医療研究センター病院) ,石垣 景子(東京女子医科大学小児科)
以前より,欧米では承認されている薬剤に対する国内での承認の遅れ,所謂「ドラッグ・ラグ」が問題視されてきた.しかし,近年,承認までの時間差のみならず,国内開発未着手の医薬品の増加「ドラッグ・ロス」が深刻な問題となっており,特に小児領域でその傾向は強い.日本においてドラッグ・ロスが生じる理由として,承認過程に時間を要すること,小さい市場規模,欧米と異なる規則要件,厳格で抑制された薬価制度などがあげられるが,数々の難病に対して世界規模で治療開発が進む現在,ドラッグ・ロスの問題を解決しないことには,国内の患者が不利益を被りかねない.2024年5月日本政府は,希少疾患薬の開発を促進し,ドラッグ・ロスを解消する戦略目標を取りまとめ,国をあげてこの問題に取り組む姿勢となっている.そこで学会としてこの問題にどのように取り組めるのかを議論する場として,本セミナーを企画した.
[CS11-1]創薬力強化に関する政府の取り組み
○渡邉 顕一郎 (内閣府健康医療戦略推進事務局)
[CS11-2]製薬企業におけるドラッグロス問題とその取り組み
○中路 茂1,2 (1.日本製薬工業協会医薬品評価委員会, 2.アステラス製薬株式会社CMOオフィスストラテジックオペレーションズ)
[CS11-3]研究班活動、小児医薬品開発ネットワーク、小児治験ネットワークを活用したアカデミアの取り組み
○中村 秀文 (国立成育医療研究センター研究開発監理部)
[CS11-4]筋ジストロフィーの領域における取り組み、ドラッグロス解決に向けて
○中村 治雅 (国立精神・神経医療研究センター)