講演情報
[SY2-4]回復期リハビリテーション病棟における多職種との協働
○金森 大輔1 (1. 藤田医科大学医学部 七栗歯科 講師)
【学歴】
平成16年3月 愛知学院大学歯学部歯学科部卒業
平成22年3月 藤田保健衛生大学大学院 医学研究科
リハビリテーション医学講座 博士課程終了
【職歴】
平成16年4月 藤田保健衛生大学病院研修歯科医
平成22年4月 藤田保健衛生大学医学部歯科口腔外科 助教
平成25年1月 藤田保健衛生大学医学部歯科 助教
平成27年4月 藤田保健衛生大学医学部 七栗サナトリウム歯科 講師
平成28年1月 藤田保健衛生大学医学部 七栗記念病院歯科 講師
(※大学名称変更)現在:藤田医科大学医学部 七栗記念病院歯科 講師
【学会等】
日本摂食嚥下リハビリテーション学会 摂食嚥下認定士
評議委員JSDR Coaching Club 副代表
日本老年歯科医学会 指導医、専門医、認定医、摂食機能療法専門歯科医/評議委員/三重県支部長/病院歯科委員会
日本障害者歯科医学会 認定医
東海障害者歯科臨床研究会 幹事
口腔ケア学会 評議委員
みえ摂食嚥下リハビリテーション研究会 世話人代表
平成16年3月 愛知学院大学歯学部歯学科部卒業
平成22年3月 藤田保健衛生大学大学院 医学研究科
リハビリテーション医学講座 博士課程終了
【職歴】
平成16年4月 藤田保健衛生大学病院研修歯科医
平成22年4月 藤田保健衛生大学医学部歯科口腔外科 助教
平成25年1月 藤田保健衛生大学医学部歯科 助教
平成27年4月 藤田保健衛生大学医学部 七栗サナトリウム歯科 講師
平成28年1月 藤田保健衛生大学医学部 七栗記念病院歯科 講師
(※大学名称変更)現在:藤田医科大学医学部 七栗記念病院歯科 講師
【学会等】
日本摂食嚥下リハビリテーション学会 摂食嚥下認定士
評議委員JSDR Coaching Club 副代表
日本老年歯科医学会 指導医、専門医、認定医、摂食機能療法専門歯科医/評議委員/三重県支部長/病院歯科委員会
日本障害者歯科医学会 認定医
東海障害者歯科臨床研究会 幹事
口腔ケア学会 評議委員
みえ摂食嚥下リハビリテーション研究会 世話人代表
当院は1987年に藤田保健衛生大学七栗サナトリウムとして三重県久居市(現・津市)に開設され、開設当初よりリハビリテーションおよび緩和ケアを提供してきた。2000年には全国に先駆けて回復期リハビリテーション病棟を導入し、訓練室一体型の病棟構造や週7日体制のリハビリ提供など、先進的な医療提供体制を築いてきた。歯科やNST(栄養サポートチーム)の整備、多職種連携体制の強化も進めてきた。現在は218床(回復期150床、一般48床、緩和20床)を有し、さらにデイケアセンター、訪問看護・介護、居宅介護支援事業所を併設している。2024年6月の診療報酬改定により、回復期リハビリテーション病棟における口腔管理の重要性が評価され、新たに「回復期等口腔機能管理計画策定料」などが保険収載された。これは、歯科医療が多職種チーム医療の中で機能的役割を担うことを制度的に裏付けるものであり、回復期医療の質向上に寄与することが期待される。現在、厚生労働省は2040年を見据えた新たな地域医療構想を策定中であり、その中では「治す医療」と「治し支える医療」という二軸による医療提供体制の再構築が掲げられている。「治す医療」は急性期治療や手術などを中心に短期集中的に治療を行う医療機関が担い、「治し支える医療」は高齢者や慢性疾患を抱える患者が地域で生活を続けられるよう支援する医療機関が担うとされている。回復期リハビリテーション病棟は、この「治し支える医療」の中核を担う機能として位置づけられ、早期リハビリ、在宅復帰支援、QOL向上に向けた多職種協働の重要性が増している。高齢化と人口減少の進行を背景に、今後は限られた医療資源を効率的に活用しつつ、医療機関同士の機能分化と連携を強化し、地域完結型の医療・介護体制の構築が求められる。当院においても、回復期病棟における歯科を含めた多職種連携のアプローチを通じて、患者一人ひとりの「生活」を支える医療を実践している。本シンポジウムでは、当院における歯科を含むチームアプローチの実践例を紹介し、新たな地域医療構想の中で求められる多職種協働のあり方を報告する。