講演情報
[C3-02]多様な地理空間情報を活用した京都市内の京町家分布の時空間的変容
*井上 萌来1、田畑 勇也1、矢野 桂司2 (1. 立命館大学大学院 文学研究科、2. 立命館大学)
キーワード:
京都市、京町家、滅失推定、地理情報システム、時空間的変容
京都市は2007年の新景観政策の実施以降、京都市内の伝統的な建物や景観を保全するための「京の景観ガイドライン」を策定してきた。中でも京都市の景観を構成する京町家の保全・継承に関して様々な取り組みが展開されている。京都市や関連団体がその基礎データとなる京町家の残存状況を把握するために、1995・1996年度以降、4回にわたり、京町家まちづくり調査を実施してきた。しかし、京町家の悉皆調査は、多くのコストと時間がかかることが課題となっている。そこで、本研究では、京町家の残存状況を把握する悉皆調査の簡略化を図るために、多様な地理空間情報を活用して、京町家の滅失推定の方法を提案し、前回調査以降の京町家分布の時空間的変容を明らかにする。
