講演情報

[C4-03]筑波研究学園都市における国家公務員宿舎の廃止・再開発と社会変化の関連:人口移動と住民構成の変化に着目して

*広兼 靖也1、雨宮 護2、澤田 学3 (1. 筑波大学大学院システム情報工学研究群社会工学学位プログラム、2. 筑波大学システム情報系社会工学域、3. つくば市政策イノベーション部情報政策課)
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キーワード:

筑波研究学園都市、公務員宿舎、人口移動、住民構成変化、社会変化

筑波研究学園都市では,空き室の増加や国の財政難に伴い,2010年以降,1960年代に建設された国家公務員宿舎が大規模に廃止されている.廃止宿舎の跡地では,民間事業者による再開発が行われ,分譲マンションや戸建て住宅が短期間に大量に建設されている.こうした宿舎の廃止と再開発による社会変化の最も基本的なものとして,①人口の移動と②住民構成の変化がある.①については,宿舎地区からの人口流出と再開発後の流入,②については,偏った職業・年齢構成となっていた宿舎地区の住民構成が,再開発後の人口流入により変化したことや,宿舎住民の移動先において,特定の職業・年齢層が急激に増えた可能性が考えられる.本研究では,2012年以降の住民基本台帳の個票データと国勢調査メッシュ統計とを対応づけながら,筑波研究学園都市における国家公務員宿舎の廃止・再開発と,人口移動・住民構成の変化との関連を明らかにする.