講演情報

[C4-04]COVID-19以降の食料品店の営業時間に店舗立地が与える影響の解明

*與那嶺 彩世1、厳 網林2 (1. 慶應義塾大学 政策・メディア研究科、2. 慶應義塾大学 環境情報学部)
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キーワード:

COVID-19、食料品店、営業時間、買い物環境、店舗立地

コロナ禍に生じたライフスタイルの変化は,食料品店に営業時間の短縮をもたらした.しかし,パンデミックが終息してもなお,働き方改革などにより時短営業は恒久的なものとなりつつある.その結果,既存住民を中心に,想定されていなかったライフスタイルを強いている可能性がある.そこで本研究では,こうした制約がどこで生じているか明らかにする.食料品店の営業時間について,コロナ禍前の2017年からコロナ禍後の2022年の2時期の変化を類型化し,東京横浜大都市圏を対象に明らかにした.その結果,東京都心部からの距離や,最寄駅の徒歩圏であるか,競合他店の営業時間などによる影響が一定程度存在することが示唆された.本研究は,コロナ禍以降の買い物環境の変化によってもたらされた新たな買い物困難のリスクに対する持続可能な食料サービスの展開に関する知見を共有するものである.