講演情報
[C5-01]PLATEAUを用いた過去の3D都市モデルの構築—終戦直後の京都市の事例—
*桐村 喬1、矢野 桂司2、井上 萌来3 (1. 京都産業大学、2. 立命館大学、3. 立命館大学大学院文学研究科)
キーワード:
PLATEAU、空中写真、フォトグラメトリ、DSM、京都市明細図
現代の都市景観を3Dデータ化したPLATEAUの整備は着々と進んでいる一方,数十年スパンの過去の時代の都市景観を広域的に3D化することは,資料的な限界から,これまで十分に行われてこなかった.本研究では,京都市のPLATEAUの3Dデータについて,行政資料を活用しながら建物ごとに建築年を特定したうえで,フォトグラメトリによって求めた過去の時代のDSMや,大縮尺の京都市明細図から作成した建物ポリゴンデータを利用して失われた建物の3Dデータも生成し,過去の特定の時点における3D都市モデルの構築を試みる.本研究で取り上げる事例は終戦直後の1940年代後半であり,米軍が撮影した空中写真からフォトグラメトリによって作成したデータからは,中心市街地の多くが京町家で占められている状況が推測できるが,本手法によって,より精緻な3D都市モデルを構築することができる.
