講演情報

[C5-03]構造物の外側輪郭線の押し出し処理による古代建築物の3Dモデルの自動生成

*杉原 健一1、沈 振江1、滕 瀟1、村瀬 孝宏2 (1. 金沢大学 理工研究域 環境デザイン学系、2. 中京学院大学 短期大学部)
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キーワード:

古代建築物、自動生成、屋根下構造物、多重塔、3次元CG、正多角形建物ポリゴン、3次元モデル

考古学の発掘調査では、柱穴の遺構などの断片的な物証を分析して上部構造を推測・再現する。この推論は研究者によって異なり、推論の妥当性の議論を深めることが重要である。その際、3次元CGを用いて各再現案の可視化を行い、議論を進め、合意に達すれば、よりよい再現案となる。本研究では、ほぼ正多角形の建物境界線などに基づき、多重塔や古代の門などの古代建築物の3Dモデルを自動生成した。本研究では、自動生成のプログラムで、建物を適切なサイズの「基本立体」を組み合わせて、モデルを自動生成する。ここで、古代建築物の屋根下構造物の「組み物」は、基本立体を組み合わせただけでは形成できない。そこで、構造物の外側輪郭線を3次元CGの平面に展開、押し出し処理、次に側面図を展開、押し出し処理、それから、これらの押し出し物のブール演算を行い、構造物を自動生成し、古代建築物の屋根下に組み込み、3次元モデルを自動生成した。