講演情報

[D3-03]水害危険性が地価等に与える影響の分析

*大橋 海人1、山本 頼弥3、井上 啓2 (1. 山陽小野田市立山口東京理科大学大学院 、2. 山陽小野田市立山口東京理科大学、3. 常葉大学)
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キーワード:

ヘドニックアプローチ(Hedonic Approach)、水害(Flood Disaster)、地価(Land Price)、路線価(Roadside Land Price)

近年、気候変動などの影響で世界的に自然災害が増加傾向にあり、我が国では水害による被害が全体の7割以上を占めている。水害の発生頻度が増加する中で、住民が水害危険性を十分に理解しているかどうかは明らかではない。水害危険性を数値化する方法として、水害危険度指標と地価の関係を分析する研究が行われており、水害発生を境に地価が下落し、危険性に対する理解が災害によって高まることが示唆されている。分析を行う際に公示地価が用いられるのが一般的だが、都市部以外の地域では公示地価の座標点数が少ないため、分析が難しいことが多い。そこで本研究では、公示地価以外の地価関連情報を使用した分析を行い、公示地価を用いた際の結果と同様な結果が得られるか比較している。また、公示地価の座標点数があまり得られない地域においても同様の分析を行い、水害危険性に対する理解度の変化がどの程度生じるかを考察したいと考えている。