講演情報
[D5-04]蝉声に着目した都市公園と郊外公園の認知形状の比較
*岩井 心哉1、田中 一成1 (1. 大阪工業大学)
キーワード:
蝉、閉鎖感、心理的音量
都市空間に位置する公園は、グリーンインフラとして災害時の利用、子育て教育、コミュニティ空間やサードプレイスとしての利用、そして環境の維持保全、生物の多様性など多くの役割を担っている。これらの空間では、人々は樹木をはじめ、都市内の生態系に生きる生物と、五感を通して関わることができる。公園の空間評価には、さまざまな視点がある。利用形態によって、公園内の施設や地形、樹木などの配置を考慮する必要がある。一方で、全体をひとつの指標でとらえ、記述することは大きな意味を持つ。形状やさまざまな視点を結びつける手がかりとなる可能性がある。公園における虫の音は、人々の快適性への影響力が大きいとされている。三宅らの調査では、スズムシやミンミンゼミの音について人々が意識している事例や、好みの個人差を明らかにしている。本研究では公園内の快適性の高いエリアを抽出するために都市公園と郊外公園の認知形状の比較を行なった。
