講演情報

[D7-02]土砂災害リスク情報提供義務化と土砂災害リスク領域内に居住する属性別人口・世帯数の変化に関する検討 ―石川県を事例に―

*川向 肇1、松浦 向志郎1、有馬 昌宏1 (1. 兵庫県立大学)
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キーワード:

土砂災害、能登半島地震、属性別被災人口・世帯数の推計

2024年1月に発生した能登半島地震において、石川県を中心とする多数の地点で土砂災害が発生し、多数の死傷者が発生するとともに道路閉塞などが生じ、孤立集落の発生などの副次的被害も発生した。これらの状況を踏まえ、筆者らは、属性別人口や世帯数のデータが入手可能である2015年、2020年の国勢調査の4次メッシュ集計結果および公開されている森林地域・湖沼に関する空間的なオープンデータを用いて、石川県内の土砂災害のリスクエリアにおける属性別人口や世帯数を面積按分法により試算した。さらに市町別・居住誘導区域別に試算結果の再集計を行い、これらの市町別・居住誘導区域別の災害リスクエリア内の属性別人口や世帯構成の変化の試算結果から、不動産取引時における土砂災害リスクの義務化の影響についての検証結果を報告する。