講演情報
[E2-05]東京都区部における街路整備がもたらす景観の印象変化の定量的分析
*山中 理沙1、沖 拓弥1 (1. 東京科学大学)
キーワード:
街路整備、印象評価、深層学習、ウォーカビリティ、建て替え
災害時における通行路の確保や延焼遮断帯の形成などを目的とした街路整備が進められる中、「ウォーカビリティ」という概念が注目され、歩きたくなる環境づくりも重要な観点となっている。しかし、様々な種類・規模の街路整備が、街路景観に対する印象にどのような影響を及ぼしたかは、十分に検証されていない。そこで本研究では、筆者らがこれまでに構築した「街路印象評価推定モデル」を用いて、東京都区部における街路整備による景観の印象変化を定量的に分析し、景観を考慮した街路整備のための知見を得ることを目的とする。まず、住宅地図(Zmap-TOWN II)における2時点間(2008/09年度、2022年度)の建物図形の差分を求め、建て替えを伴う街路整備箇所を抽出する。次に、抽出された整備箇所をサンプリングした上で、Google Street Viewのタイムマシン機能で取得した整備前後の街路画像の印象評価値を推定する。そして、整備の種類・規模と印象変化の関係などについて考察する。
