講演情報
[E5-01]断面交通量調査データと携帯電話位置情報データを用いた地下街における歩行者交通量の推定
*矢田部 航成1、大佛 俊泰1、岸本 まき1 (1. 東京科学大学)
キーワード:
携帯電話位置情報、断面交通量調査、地下空間、時空間分布、OD交通量
乗換利用者と店舗利用者が混在し,複数の鉄道駅が接続する大規模地下街における歩行者交通量を精緻に把握することは,歩行者流動の制御や避難計画の策定に限らず,都市再開発の効果の予測・検証においても重要である.筆者らは,これまでに,1時間単位の歩行者断面交通量調査データを用いて,店舗内滞留行動と歩行特性を組み込んだ,地下街における歩行者交通量の推定手法を提案した.しかし,断面交通量調査データのみでは詳細な移動軌跡を推定することが困難である点に課題を残していた.本稿では,断面交通量調査データに携帯電話位置情報データを併用することで買い回り行動などの滞留行動を含む地下街利用者の詳細な移動軌跡を推定する方法を提案する.さらに,携帯電話位置情報データから得られる属性情報をもとに,属性別の歩行者行動の特性を明らかにする.
