講演情報

[E6-04]人流データと方向統計モデルによる駅圏域の構築

*西 颯人1、長谷川 大輔1 (1. 東京大学)
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キーワード:

駅圏域、人流データ、方向統計モデリング

鉄道の利用が多い地域において人流や鉄道利用状況を把握するためには、鉄道駅の利用者が存在する地理的な範囲を示す地理的な領域を可視化できると便利である。本研究ではこの領域を駅圏域と呼ぶ。駅圏域を推定・構築するための手法はこれまでにも提案されてきたが、近年は人流データを利用することで、駅を利用した人の動きを直接計測できるようになってきている。また、駅利用者の動きを調べるうえでは、駅を中心とした移動の向きが重要な意味を持つ。そこで本研究では、人流データと方向統計モデルを組み合わせることで、駅圏域を構築する手法を提案する。具体的にはまず、ポイント型の大規模人流データを活用して駅に起因する徒歩軌跡ラインを作成する。この徒歩軌跡ラインを鉄道駅を中心とする極座標によって表現される方向データとして取り扱い、方向統計モデルを用いて集計することで、人流データに基づく駅圏域を構築することができる。