講演情報
[E7-04]時間属性における時点の拡張表現について
*村尾 吉章1、清野 陽一2、藤本 悠3、玉置 三紀夫4 (1. ESRIジャパン株式会社、2. 独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所、3. 芸術文化観光専門職大学、4. IGコラボレーション)
キーワード:
時間属性、時点、時間スキーマ、地理情報標準
現在のITシステムにおいて時点を表現する方法は、西暦年月日時分秒に限られている。厳密には秒をさらに分割したミリ秒やマイクロ秒を使用する場合もある。システムが稼働する中で、ある時点のタイムスタンプを取得し記録し、また検索したり比較したりする上ではこの機能で必要かつ十分と考えられるが、現実世界の地物が持つ時間属性としての時点は、この表現方法では対応できないことも少なくない。今後、地物を始めとする様々な情報がどんどん蓄積されていく上で、時点を正しく表現できることがGISを含む情報システムにとっても重要となることは間違いない。本稿では、システムが時点の情報を取り扱う上で表現可能とするべき形式を分類し、ISO/JIS規格に準拠しつつそれを拡張した形での時点の表現方法とその有用性を再検討した。そして、それらの符号化方法、DB実装方法、利用方法についても検討して、実用化への道筋を示すことができた。
