ご挨拶
大会実行委員長 河野 龍興(東京大学)
2050年カーボンニュートラルを実現するためには、再生可能エネルギーの大量導入は不可欠な状況です。しかし、本年4月28日に大規模停電を起こしたスペイン・ポルトガルでは、再エネの導入量が50 %以上と多く、大量導入における制御の難しさを改めて浮き彫りにしました。今後、2040年までに再エネ導入量40~50 %を目指す日本においても、同様の惨事が生じる可能性が非常に高く、その調整力として水素製造が期待されています。製造した水素はグリーン水素であり、発電やモビリティへの供給に留まらず、様々な用途へ展開でき、CO2大幅削減に向けて大きな期待が持てます。第45回水素エネルギー協会大会は、従来の船堀会場を飛び出しまして、東京大学浅野キャンパス武田ホールで開催予定です。東京メトロ千代田線の根津駅から徒歩2分と、交通の便も良いです。昨年度と同様に会場とweb会場参加者とを接続したハイブリッド開催とする予定です。本会会員・協賛学会の会員の方々はもちろん、また多くの方々からの研究発表とご参加をお待ちしております。