座長:山口 裕子(神戸大学大学院保健学研究科), 河井 伸子(大手前大学 国際看護学部)
企画趣旨説明
2023 年にJADEN 会員を対象に行ったアンケート結果からは、外国人患者受入れ医療機関認証(JMIP)機関でもなく、外国人診療の支援体制のない施設で療養指導が行われていることが多いことが明らかとなりました。また、療養指導を行う看護師は、外国語が堪能な人と言うことではなく、日本人患者と同様に受け持ち看護師ということもわかりました。第27 回学術集会の企画での会場からのご意見でも、限られたサポート資源の中で、翻訳ツール等での会話の限界を感じながらも、一人ひとりの患者さんの個別性に合わせた療養支援に向けて奮闘しておられる様子が感じられました。そのような現状の中で、外国人糖尿病患者に合わせた療養支援を行う上での困難や課題、工夫
などを実際に臨床でケアされている方々にお伺いするとともに、国で進められている施策やビジョンなど体制づくりのお話をお伺いしながら、どのように困難を乗り越えていけばよいか、どのようなサポート資源(ハード面、ソフト面を含む)を活用できるのかについてディスカッションできる機会としたいと考えています。