講演情報
[OEL04-3]適正体重・過体重と呼吸器疾患~併存疾患やサルコペニア肥満~
前田 玲 (社会医療法人恵和会 帯広中央病院 栄養科)
1996年 女子栄養大学栄養学部栄養学会実践栄養学専攻 卒業
医療法人徳洲会札幌徳洲会病院
1997年 医療法人社団ルーク会ルカ病院
2015年 ~現在 医療法人恵和会帯広中央病院(旧おびひろ呼吸器科内科病院)
2018年 藤女子大学大学院人間生活学部食物栄養学科 卒業
医療法人徳洲会札幌徳洲会病院
1997年 医療法人社団ルーク会ルカ病院
2015年 ~現在 医療法人恵和会帯広中央病院(旧おびひろ呼吸器科内科病院)
2018年 藤女子大学大学院人間生活学部食物栄養学科 卒業
現代の超高齢社会において、高齢者の自立を阻む「フレイル」や「サルコペニア」は重大な課題である。さらに高齢者は適正体重や過体重であっても、筋肉量が減少しているサルコペニアの状態であることが多く、低体重が注目されがちな呼吸器疾患患者においても例外ではない。
呼吸器疾患患者は日常活動動作(Activities of Daily Living:ADL)の低下や在宅酸素療法により、引きこもり傾向である患者が多い。ほとんどの時間を自宅内で過ごす在宅療養中の高齢者であれば、よりADLや筋力が低下するのは想像に難くなく、それらの患者の中でも適正体重や過体重である患者の多くがサルコペニア肥満である。内臓脂肪の蓄積は、横隔膜を押し上げ肺の広がりを物理的に制限することで呼吸困難感を増強し、脂肪細胞から放出される炎症性サイトカインが全身炎症を助長するなど、呼吸器疾患の病態そのものの悪化を招く要因となる。また同時に、高齢者の多くは複数の疾患を抱えており、肥満が他疾患を悪化させることで、より呼吸器疾患の病態を悪化させる要因ともなりえる。特に糖尿病は感染症リスクを高め、急性増悪の要因となり、ADLの更なる低下や病態悪化へとつながる。
呼吸器疾患を有するサルコペニア肥満患者の栄養介入のポイントは、単に体重を減らすのではなく、筋肉を維持・増強しながら肺への負担を減らすことにあり、同時に他疾患への治療に関わる栄養療法の配慮も欠かせない。しかし、積極的に運動することが難しいサルコペニア肥満の在宅療養高齢者に対して、栄養療法のみでは改善が厳しいのが現状であり、看護師や理学療法士との協働は不可欠である。
本講演では、栄養介入の対象として見落とされがちな標準体重以上の呼吸不全患者の多くが、栄養介入を必要としていることをお伝えしたい。
呼吸器疾患患者は日常活動動作(Activities of Daily Living:ADL)の低下や在宅酸素療法により、引きこもり傾向である患者が多い。ほとんどの時間を自宅内で過ごす在宅療養中の高齢者であれば、よりADLや筋力が低下するのは想像に難くなく、それらの患者の中でも適正体重や過体重である患者の多くがサルコペニア肥満である。内臓脂肪の蓄積は、横隔膜を押し上げ肺の広がりを物理的に制限することで呼吸困難感を増強し、脂肪細胞から放出される炎症性サイトカインが全身炎症を助長するなど、呼吸器疾患の病態そのものの悪化を招く要因となる。また同時に、高齢者の多くは複数の疾患を抱えており、肥満が他疾患を悪化させることで、より呼吸器疾患の病態を悪化させる要因ともなりえる。特に糖尿病は感染症リスクを高め、急性増悪の要因となり、ADLの更なる低下や病態悪化へとつながる。
呼吸器疾患を有するサルコペニア肥満患者の栄養介入のポイントは、単に体重を減らすのではなく、筋肉を維持・増強しながら肺への負担を減らすことにあり、同時に他疾患への治療に関わる栄養療法の配慮も欠かせない。しかし、積極的に運動することが難しいサルコペニア肥満の在宅療養高齢者に対して、栄養療法のみでは改善が厳しいのが現状であり、看護師や理学療法士との協働は不可欠である。
本講演では、栄養介入の対象として見落とされがちな標準体重以上の呼吸不全患者の多くが、栄養介入を必要としていることをお伝えしたい。
