講演情報
[OS13-3]精神障がいを抱える親とその子どもを支える地域でのソーシャルワークとその課題
長谷 有紗 (株式会社町コム)
2017年 北星学園大学卒業
2017年 病院 回復期リハビリテーション病棟 MSW
2018年 札幌市内の相談支援事業所 相談員・相談支援専門員
2023年 相談支援センターななかまど中央 相談支援専門員
2017年 病院 回復期リハビリテーション病棟 MSW
2018年 札幌市内の相談支援事業所 相談員・相談支援専門員
2023年 相談支援センターななかまど中央 相談支援専門員
【目的】近年、障害者基本計画等において、障害のある人の希望を踏まえた結婚・出産・子育てに関する支援体制の整備が位置づけられている。しかし、地域においては、親の障がい特性と子どもの育ちが複合的に絡み合う支援の困難さが指摘されている。本報告では、指定特定相談支援事業所におけるソーシャルワーカー(以下、SW)が関わった、精神障がいを抱える父母とその子どもを対象とした相談支援の実践を通して、訪問看護との協働を含む地域におけるSWの役割と課題を明らかにすることである。倫理的配慮は施設長の許可を得て、利用者にはオプトアウト方式を用いた。
【実践例】本事例は、家事・育児の困難さを主訴とする精神障がいのある母子世帯であり、母親は先行して訪問看護を利用していた。訪問看護による関わりの中で、母親の精神症状や生活経験の不足に起因する生活上の困難と、子どもの発育に関する課題が相互に影響し合っていることが明らかとなり、訪問看護からの依頼を受けてSWが介入し、居宅介護利用に向けた計画相談支援を開始した。その後、訪問看護と協働し、日常生活場面での観察や関わりを基にした情報共有を行いながら、親と子どもを切り離さない家族単位でのアセスメントを実施した。その結果、母親への生活支援と子どもへの発達支援が並行して提供され、家庭環境の改善につながった。
【考察】精神障がいを抱える親と子どもへの支援においては、SWによる制度調整に加え、訪問看護による継続的な生活場面への関与を組み合わせた協働が重要である。指定特定相談支援事業所であっても、対応困難ケースでは、障害者基幹相談支援センターに期待される多機関連携・調整機能と重なる役割を担う場面があることが示唆された。今後は、SWと訪問看護の協働を前提とした支援体制の整理と、地域全体での連携強化が課題である。
【実践例】本事例は、家事・育児の困難さを主訴とする精神障がいのある母子世帯であり、母親は先行して訪問看護を利用していた。訪問看護による関わりの中で、母親の精神症状や生活経験の不足に起因する生活上の困難と、子どもの発育に関する課題が相互に影響し合っていることが明らかとなり、訪問看護からの依頼を受けてSWが介入し、居宅介護利用に向けた計画相談支援を開始した。その後、訪問看護と協働し、日常生活場面での観察や関わりを基にした情報共有を行いながら、親と子どもを切り離さない家族単位でのアセスメントを実施した。その結果、母親への生活支援と子どもへの発達支援が並行して提供され、家庭環境の改善につながった。
【考察】精神障がいを抱える親と子どもへの支援においては、SWによる制度調整に加え、訪問看護による継続的な生活場面への関与を組み合わせた協働が重要である。指定特定相談支援事業所であっても、対応困難ケースでは、障害者基幹相談支援センターに期待される多機関連携・調整機能と重なる役割を担う場面があることが示唆された。今後は、SWと訪問看護の協働を前提とした支援体制の整理と、地域全体での連携強化が課題である。
