講演情報
[SY07-3]歯科医師・歯科衛生士・管理栄養士・言語聴覚士の同時訪問による摂食嚥下評価のメリット~在宅嚥下内視鏡検査のインパクト~
飯田 貴俊 (北海道医療大学 歯学部 生体機能・病態学系 摂食機能療法・加齢歯科学)
2009年4月 日本大学大学院歯学研究科 摂食機能療法学講座 入局
2010年4月 藤田保健衛生大学(現:藤田医科大学)医学部
リハビリテーション医学I講座 研究生
2016年4月 神奈川歯科大学大学院歯学研究科 全身管理医歯学講座 全身管理高齢者歯科学分野 講師
2021年4月 北海道医療大学 リハビリテーション科学部 言語聴覚療法学科 教授
2025年4月 北海道医療大学 歯学部 生体機能・病態学系 摂食機能療法・加齢歯科学分野 教授
2010年4月 藤田保健衛生大学(現:藤田医科大学)医学部
リハビリテーション医学I講座 研究生
2016年4月 神奈川歯科大学大学院歯学研究科 全身管理医歯学講座 全身管理高齢者歯科学分野 講師
2021年4月 北海道医療大学 リハビリテーション科学部 言語聴覚療法学科 教授
2025年4月 北海道医療大学 歯学部 生体機能・病態学系 摂食機能療法・加齢歯科学分野 教授
摂食嚥下障害は在宅療養者が抱える大きな問題の一つである。社会の高齢化によって脳血管障害や認知症、サルコペニア等を原因とした摂食嚥下障害患者が急増し、彼らが抱える問題は栄養管理や呼吸管理の弊害だけではなく人とのつながりやQOLに直結する重大な課題となっている。在宅での嚥下内視鏡検査の有用性については、2007年に本学会において戸原らによって報告された(第9回学術大会一般演題優秀賞)。当時はごく一部の地域でしかおこなわれていなかったが、その後複数の大学歯学部で摂食嚥下診療専門の講座が設立され、現在では日本全国で広く行われるようになった。今回ある症例を通じて、在宅嚥下内視鏡検査を医師・歯科医師だけでなく、口腔や栄養の専門家である歯科衛生士、管理栄養士、言語聴覚士で同時訪問して立ち会ったことで、下記に挙げるメリットがあった。1つ目は摂食嚥下障害の病態把握を本人・家族とともに行うことにより、各専門職が共通した問題意識を持つことができた。2つ目は検査中にその場で口腔機能や栄養に関する各専門職ならではの疑問を表に出すことで、その後の栄養管理や訓練を見据えた検査内容となり、現実的な対応につながった。3つ目はその場で得られた情報を元にディスカッションできたため対応の統一化や役割分担ができ、顔の見える連携ができるようになった。さらに、その後のフォローアップにはICTによるオンライン患者情報共有サービスを利用し、密な情報交換を継続することができた。今回のような歯科医師・歯科衛生士・管理栄養士・言語聴覚士同時訪問での在宅嚥下内視鏡検査をきっかけとした多職種連携を地域における栄養サポートの新たなモデルとして構築していきたいと考える。
