講演情報
[WS05-4]在宅血液透析の安全をどう支えるか― 臨床工学技士によるモニタリングと治療支援の実践 ―
根崎 晃矢, 佐藤 大樹, 中釜 祥吾, 桃木 久美子, 原 正樹 (東京透析フロンティア池袋駅前クリニック)
平成25年3月 読売理工医療福祉専門学校 臨床工学科 卒業
平成25年4月 津田沼中央総合病院 臨床工学課勤務
令和5年4月 東京透析フロンティア西日暮里駅前クリニック勤務
令和6年2月 東京透析フロンティア池袋駅前クリニック勤務
現在に至る
平成25年4月 津田沼中央総合病院 臨床工学課勤務
令和5年4月 東京透析フロンティア西日暮里駅前クリニック勤務
令和6年2月 東京透析フロンティア池袋駅前クリニック勤務
現在に至る
本邦における慢性透析患者数は約34万人にのぼる一方、在宅血液透析(HHD)患者は約800人(0.2%)と少数にとどまっている。しかし近年、在宅医療の推進に伴い、HHDは通院負担の軽減や治療時間・頻度の柔軟な調整を可能とし、生活の質向上や社会参加の維持に寄与する治療形態として注目されている。 当法人では、これまで延べ45名のHHD患者を経験してきた。在宅環境下で体外循環を行うHHDでは、異常時の初期対応や判断が患者・介助者に依存しやすいという課題がある。そのため導入訓練の段階から臨床工学技士が中心となり、異常時に患者や介助者が判断を抱え込むことなく、速やかに医療者へ相談・報告できる関係性の構築と、24時間対応可能な支援体制の整備に取り組んできた。 連絡手段としてビジネスチャットツールを活用し、時間帯を問わず相談しやすい環境を整備するとともに、遠隔モニタリングシステムを導入し、血圧や循環血液量(BV)などの治療状況を医療者側で継続的に把握できる体制を構築している。さらに月1回の外来受診に加え、臨床工学技士による透析装置および水処理装置の定期訪問を実施し、在宅環境下での使用状況や管理状態を直接確認している。 これまでの経験から、HHDにおけるトラブルは、装置アラームや明らかな機器異常として現れる以前に、血圧やBVの変化、穿刺時の手応え、回路操作や止血時の違和感といった「異常とは言い切れない変化」として出現することが多い。遠隔モニタリング、日常的な相談対応、外来および定期訪問を組み合わせることで、これらの見えにくいリスクを早期に共有し、重大なトラブルへの進展を防ぐ介入が可能になると考えられた。 本ワークショップでは、当院のHHD管理の実践を共有し、臨床工学技士が関係性と仕組みの両面から在宅医療の安全を支える役割について検討する。
