講演情報
[R1-06]“パライバ”・トルマリン(1);宝石学的定義の変遷と原産地
*北脇 裕士1、江森 健太郎1 (1. 中央宝石研究所)
キーワード:
パライバ・トルマリン、銅含有トルマリン
パライバ・トルマリンは、1989年に宝石市場に登場した彩度が高く鮮やかな青色~緑色の銅着色のトルマリンである。当初ブラジルのパライバ州で発見されたため、宝石市場ではパライバ・トルマリンと呼ばれるようになったが、1990年代には隣接するリオグランデ・ド・ノルテ州からも採掘されるようになった。さらに2000年代に入って、ブラジルから遠く離れたナイジェリアやモザンビークなどのアフリカ諸国からも同様の含銅トルマリンが産出されるようになり、そのネーミングに物議を醸した。パライバ・トルマリンのほとんどは鉱物学的にelbaiteに属するが、モザンビーク産の一部のものはliddicotiteに属するものも知られている。現在では原産地や鉱物種に関係なく、青色~緑色の含銅トルマリンは広義でパライバ・トルマリンと呼ばれ、宝石として変わらぬ人気を持続している。
