講演情報

[R5-18]Esquelパラサイト隕石中のかんらん石に含まれる包有物

*江島 輝美1、米山 安澄1、赤坂 正秀2、昆 慶明3、平田 岳史4 (1. 信大・理、2. 島大・理工、3. 産総研、4. 東大・院理)

キーワード:

かんらん石、パラサイト隕石、FE-EPMA、包有物

本研究では、Esquel隕石のかんらん石の包有物中に先行研究で未報告の鉱物を認めたため、包有物構成鉱物の同定,記載,化学組成分析を行い、これらの形成過程について考察した。

鉱物の観察、組成分析,同定には、フィールドエミッションタイプ電子線微小部分分析装置およびラマン分光分析装置を用いた。Esquel隕石試料は、主にかんらん石およびFe-Ni合金からなり、まれにFe-Ni合金およびトロイライトなどからなる微細な鉱物の集合体を含む。かんらん石は黄緑色で,縁部は茶褐色~黒色を呈する。かんらん石には、数μm~1mmの滴下状、不定形、チューブ状の包有物が存在する。包有物に含まれるかんらん石粒子は、母相のかんらん石の組成とほぼ同じである。一方、クロマイトは、かんらん石とFe-Ni合金の間に存在する微細な鉱物集合体中のもの、かんらん石の包有物の単相のもの、クロマイト+トロイライト+エンスタタイト±クリストバライトの集合体を構成するもの、では組成が異なる。

包有物に含まれるクロマイトの組成の違いと包有物の産状から、Esquel隕石は複数の形成時期の異なる包有物を形成するイベントを経験していると結論される。