講演情報

[R7P-05]クラックの発生頻度の違いによる海洋モホ面での地震波不連続性<font color="#FF7F27">「発表賞エントリー」</font>

*赤松 祐哉1、片山 郁夫1、利根川 貴志2 (1. 広島大・院理、2. JAMSTEC)

キーワード:

モホ面、地震波速度、脆性変形、合成波形

近年の海底下の地震波探査では,同一の海洋プレート内においてもモホ面での地震波の反射強度に地域性があることが報告されており,観測結果を説明する海洋プレートの物質モデルの構築が求められている.本研究では脆性変形中に形成されるクラックに着目し,モホ面での地震波の反射強度にクラックが与える影響について考察した.試料には幌満かんらん岩体に産するはんれい岩とかんらん岩を用い,三軸変形試験中に地震波速度の測定を行った.はんれい岩は破壊に近づくにつれてP波,S波速度ともに大きく低下したが(30–40%),一方で,かんらん岩の地震波速度の低下ははんれい岩に比べて小さい傾向を示した(<20%).実験結果に基づいて海洋プレートの地震波速度構造を設定し,波形計算からモホ面での反射波形を推定した結果,脆性変形が進行しているモデルほど,モホ面での反射波の振幅が大きくなる傾向を示した.したがって,海洋モホ面での地震波反射強度の地域性は,脆性変形の進行度の違いを反映している可能性がある.