講演情報

[R3-05]非晶質化カイネティクスに基づく 隕石中のブリッジマナイトの残存メカニズムの解明

*西 真之1、金子 晃大2、扇谷 碩2、出倉 春彦2、柿澤 翔3、河口 彰吾3、小林 慎太郎3、境家 達弘1、近藤 忠1 (1. 阪大院理、2. 愛媛大GRC、3. JASRI)

キーワード:

ブリッジマナイト、隕石

隕石中のブリッジマナイト(Brg)の発見は,隕石の母天体が経験した瞬間的な圧力がBrgの熱力学的安定圧域である23万気圧以上に達したことを示唆しており、天体衝突現象の規模を制約するうえで重要な知見を与える。本研究では,Brgが非晶質化する速度とその温度依存性を定量的に決定し、非晶質化カイネティクスに基づく隕石中のBrgの残存メカニズムを解明するとともに,天体衝突前後の温度圧力履歴を推定するための新しい指標の構築を目的とした。合成したBrgの多結晶体を用いた、高温下非晶質化実験をSPring-8のBL02B2で行った。時分割X線回折ピークの積分強度から、非晶質化割合の変化を計算した。温度上昇に伴う格子体積の変化率(熱膨張率)は、非晶質化が起こる400 K前後で著しく減少した。これは、非晶質化に伴いBrg粒子に最大0.5 GPa程度の圧力(応力)が発生したことに起因すると考えられる。