講演情報

[R7P-09]海洋コアコンプレックス斑れい岩に産するカンラン石の離溶組織

*西村 優之介1、野坂 俊夫1 (1. 岡山大)

キーワード:

カンラン石、離溶、斑れい岩、アトランティス・バンク、アトランティス・マッシフ

Atlantis BankとAtlantis Massif斑れい岩中のカンラン石結晶内にはしばしば不透明鉱物のラメラが産する。このラメラの成因を明らかにすることで,海洋コアコンプレックスの冷却と組成改変の履歴を解明する手掛かりが得られるかもしれない。これまでの分析により,ラメラはホストカンラン石の (100) 面に平行に並んでいることが多いこと,ラメラにはディオプサイド+磁鉄鉱の複合ラメラ,磁鉄鉱の単相ラメラ,およびチタン鉄鉱の単相ラメラの3種類があり,一つのカンラン石結晶中に3種類全部が産すること,カンラン石のCa濃度は複合ラメラに向かって減少していること,ホストカンラン石のFo値の減少に伴ってNiが減少しMnが増加する一方,CaとTiの濃度はFo値との相関を示さないことなどが明らかになった。  以上の結果は,ラメラがカンラン石からの離溶相であることと,ラメラの形成はマグマの分化程度とは直接関係がないことを示している。類似した組成のカンラン石でラメラのある結晶と無い結晶が存在することから,ラメラの形成にはカンラン石の転位壁に沿った流体の浸透などの変質過程が関与しているのかもしれない。

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