第13回日本医薬品安全性学会学術大会

大会長挨拶

第13回日本医薬品安全性学会学術大会 大会長挨拶 

 

このたび、第13回日本医薬品安全性学会学術大会を、2027年8月7日(土)・8日(日)の2日間、東京・浜松町において開催させていただくこととなりました。大会長を務めます慶應義塾大学薬学部の中村智徳でございます。開催にあたり、一言ご挨拶申し上げます。 

 

日本医薬品安全性学会は、医薬品の有効性を最大限に活かし、副作用を最小限に抑えるとともに、医療安全の確保に寄与することを目的として活動を重ねてまいりました。本学術大会もまた、大学、医療機関、行政、製薬企業、医薬品開発支援企業など、医薬品に関わる多くの皆様が一堂に会し、研究成果と実践知を共有する重要な場であります。 

 

本大会のテーマは、「Precision Safetyの実現へ ~AI・DXで導く個別化された医薬品安全~」といたしました。近年、人工知能(AI)やデジタルトランスフォーメーション(DX)の進展により、医療ビッグデータやリアルワールドデータを活用した副作用シグナルの早期検知、患者背景に基づくリスク予測など、医薬品安全性の確保に新たな可能性が広がっています。 

 

一方で、医療における最終的な意思決定と責任、そして患者さんに寄り添う医療の本質を担うのは、やはり「人」であると考えています。AIやDXは、単なる効率化の手段ではなく、医療者がより良い判断を行い、患者さんを守るための確かな手段として活用されるべきものです。 

 

本大会で掲げる「Precision Safety」とは、先進的な情報科学技術のみを指すものではありません。医療現場における多職種連携、処方設計の工夫、服薬支援、インシデント分析など、日常診療の中で培われてきた実践知も含め、個々の患者さんに応じた医薬品安全性の最適化を目指す考え方です。 

 

第13回大会では、最先端の情報科学技術の活用に加え、医療現場に根ざした実践的な取り組みや研究成果も幅広く取り上げ、「患者ごとに最適化された安全な薬物療法」の実現に向けて、多様な視点から議論を深めてまいりたいと考えております。 

 

会場は、浜松町コンベンションホール および 慶應義塾大学芝共立キャンパスを予定しております。東京タワーや増上寺にもほど近い浜松町・芝エリアは、歴史と都市機能が調和する魅力ある地域です。学術交流に加え、東京・浜松町ならではの魅力も感じていただける大会となるよう、関係者一同、準備を進めてまいります。 

 

多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げますとともに、本大会が医薬品安全および医療安全のさらなる発展に資する実り多い場となりますことを願っております。 

 

第13回日本医薬品安全性学会学術大会 

大会長 中村 智徳 

慶應義塾大学薬学部 教授 

医療薬学・社会連携センター長