国際開発学会第27回春季大会

プレナリーセッション

国際開発学会 第27回春季大会 
「なつかしい未来:開発は「人びと」の手で」

プレナリーセッション
 
人びとの実践と理論:エコビレッジ、多元世界、デコロニアリズム
 
 本大会のテーマを決めた2025年末から数か月しか経っていませんが、2026年2月末のアメリカ・イスラエルによるイランへの攻撃で、世界はますます混沌としたものになってきました。人びとの暮らしと環境を破壊していく紛争・戦争という直接的暴力だけでなく、日本をはじめとする各国での移民・難民排斥運動の高まりなど、構造的暴力にも抗っていく必要性を感じます。「開かれた依存」を実践し、自然との共存をめざす小さき民による小さな活動や、地域の文化に根差した内発的「開発」を考える際に重要となる「根源的な他者性」等の概念は、構造的暴力に抗うひとつの方法を提示していると考えます。これらの実践や理論を学会員国際開発学会の皆様に知っていただき、広めるために一人ひとりができることを考える機会を提供したいと思い、このプレナリーセッションを企画しました。
 タンザニアと南伊豆でエコビレッジを作りご自身もオフグリッド生活している近藤ナオ氏と、ラテンアメリカのプル―リバース理論に関する第一人者である北野収氏の二本立ての基調講演です。皆様のご参加をお待ちしております。
 
1.日時:2026年6月27日(土)16:30~18:45
2.場所:明治学院大学 白金キャンパス3号館1階3201教室(英語話者用は別室を予定し、教室番号について後日アナウンスいたします)
3.プログラム(言語/日本語。別室で英語の同時通訳も提供します。)

16:30~ 開会の挨拶 明治学院大学国際学部教授 重冨真一
16:40~ 趣旨説明 実行委員長 平山恵

16:50~ 基調講演1 近藤ナオ 次世代政策デザイン研究所理事・国内外のエコビレッジの実践者

「世界中のひとりひとりが自分の世界を生き、そして、それが総体の一部でいられる世の中を目指して」(仮題)
(世界中の人々が釈然として生きていける世の中を創るために様々な新しい生き方を自身で実験し、世の中に広げている「社会実験家」。タンザニアと南伊豆でエコビレッジを作り自身も生活。佐賀、デンマークで教育の場の選択肢を作る活動。宮城県東松島の被災地でスマートエコビレッジを立ち上げ、緊急時に被災者を受け入れることのできるDAO*を活用したスマートエコビレッジ構想を日本中に広める活動などに従事。) *Decentralized Autonomous Organization

17:25~ 参加者との質疑応答・対話

17:40~ 基調講演2 北野収 獨協大学外国語学部教授

「プルーリバース概念の汎文化性・没文脈性」(仮題)
(専門は内発的発展論、連帯経済論、ODA政策史。元農林水産官僚。教鞭をとる傍ら執筆と翻訳を精力的にこなし、2022年にアルトゥーロ・エスコバルの『開発との遭遇:第三世界の発明と解体』の訳書(新評論)、2026年にステイシー・バーンほか『労働者協同組合とフェアトレード:地域と世界をむすぶ連帯ビジネス』の訳書(彩流社)を出版。著書に『私の中の少年を探しに:ある「農学者」が回想する昭和平成』(デザインエッグ)、『南部メキシコの内発的発展とNGO』(勁草書房)、『国際協力の誕生』(創成社)、編著書に『人新世の開発原論・農学原論:内発的発展とアグロエコロジー』(創成社)など。)

18:15~ 参加者との質疑応答・対話
18:40~ 閉会の挨拶