講演情報

[O3-02-A]演奏熟達者における読譜中の心的表象——瞳孔径の変動パターンに着目して——

*前田 依泉1、正田 悠1 (1. 京都市立芸術大学)

キーワード:

読譜、心的表象、瞳孔、聴覚イメージ、関数主成分分析

熟達演奏者は,読譜中に多感覚的にその楽譜を経験するといわれている。本研究では,そうした読譜中の音楽の心的表象に焦点を当て,心的操作を伴う読譜中の瞳孔径の変動成分を関数主成分分析により抽出し,個人のもつ感覚イメージ特性との関連を調べた。その結果,読譜中に課題と無関連の音が流されると,短い周期の変動が有意に増大し,瞳孔径の変動は総じて感覚イメージの鮮明さと負の相関を示した。以上の結果から,瞳孔径の時系列パターンを通して,熟達者の読譜における認知プロセスの動的変化を捉えることができる可能性が示された。