講演情報
[11001-01-01]都市部東京に必要な在宅医療とは〜医療的ケア児から高齢者まで〜
戸谷 剛 先生1、永田 拓也 先生2、菅野 哲也 先生3 (1.医療法人財団はるたか会 あおぞら診療所うえの 院長、2.永田医院 院長、3.まる福ホームクリニック)
*専攻医Off-the-jobトレーニングの認定単位 0.5単位(臨床) オンデマンド配信0.5単位(臨床)
2000年に介護保険制度が創設され、団塊の世代が75歳以上に達する2025年以降、高齢者の医療や介護の需要がより大幅に増加するとの予測から、地域包括ケアシステムが構想された。少子高齢化の進行や核家族化、医療費抑制などを背景に、在宅医療の必要性が高まっている。特に、病院での長期入院が難しくなるなか、医療的ケア児や高齢者など、年齢や疾患を問わず「住み慣れた自宅で療養したい」というニーズが増えている。これに対応するためには、医療・介護・福祉・教育・行政などの多職種が連携し、24時間対応や緊急時の体制を整えるとともに、ICTの活用や在宅医療専門人材の育成も進める必要がある。また、介護や育児に携わる家族への支援も重要となる。誰もが安心して暮らせる「世代包括型在宅医療体制」の構築が求められており、本シンポジウムにおいて、今後の都市部においてプライマリ・ケア医に求められる在宅医療の在り方について議論し考えていきたい。
