講演情報
[11003-07-01]診療所でもできる!新卒看護師の受け入れと継続教育
~未来の診療所看護師育成プロジェクト~
*宮崎 由美1、伊藤 律子1、原田 洋望1、早川 愛子1、里見 希1、相樂 歩加1 (1. 宇都宮協立診療所)
キーワード:
新卒看護師教育、診療所看護師
【背景】新卒看護師の就職先は大学病院や総合病院が多く、診療所への就職は少ない現状がある。そのため、新卒看護師の受け入れや教育システムを構築している診療所は少ない。当診療所では2022年度に2名、2023年度に1名の新卒看護師を受け入れ、教育、育成を現在まで実践している。その中で新卒看護師3人が診療所への就職を希望し、勤務する中での現在の思い、実践した教育内容などへのアンケートを聴取した。その結果を踏まえた内容を記載する。
【活動内容】新しい環境では悩みや不安の表出が難しいと考え、1日の終わりに振り返りの時間を確保した。できた/できない/もや・いら・どき/相談事項/明日に向けての項目に分けた用紙を毎日記載し、勤務の終了前に指導看護師と振り返りを15分ほど実施した。アンケート結果では、振り返りの記載・実施は、自分の行動や悩みをその日のうちに整理し、次に繋げられるところがよかったと好意的な意見が多く有効であったと考える。また、後期研修医との振り返りも週1回取り入れた。医師との振り返りでは医師の視点でのアドバイスから多職種の視点で物事を考えることができたとの感想があり、フィジカルアセスメントや病態生理、介護保険制度などの講義の時間も設けたことで学びとともに医師との交流の場となった。他にも、なりたい診療所看護師像や診療所の視点でのBLS研修など研修会も企画し、医師や多職種も参加することで新卒看護師と学ぶ機会を設けた。診療所全体で新人を育てる風土作りをしたことで、職員全員が新卒看護師を見守り、職種の垣根を越えて相談、報告ができる環境となったと考える。
【考察】2025年度まで継続して教育を実践してきたが3人とも3-4年目の経験年数となり、それぞれが目指す診療所看護師のイメージを持ち続け勤務を続けている。3人が未来のプライマリ・ケア領域を担う看護師となるべく今後も成長と活躍を期待したい。
【活動内容】新しい環境では悩みや不安の表出が難しいと考え、1日の終わりに振り返りの時間を確保した。できた/できない/もや・いら・どき/相談事項/明日に向けての項目に分けた用紙を毎日記載し、勤務の終了前に指導看護師と振り返りを15分ほど実施した。アンケート結果では、振り返りの記載・実施は、自分の行動や悩みをその日のうちに整理し、次に繋げられるところがよかったと好意的な意見が多く有効であったと考える。また、後期研修医との振り返りも週1回取り入れた。医師との振り返りでは医師の視点でのアドバイスから多職種の視点で物事を考えることができたとの感想があり、フィジカルアセスメントや病態生理、介護保険制度などの講義の時間も設けたことで学びとともに医師との交流の場となった。他にも、なりたい診療所看護師像や診療所の視点でのBLS研修など研修会も企画し、医師や多職種も参加することで新卒看護師と学ぶ機会を設けた。診療所全体で新人を育てる風土作りをしたことで、職員全員が新卒看護師を見守り、職種の垣根を越えて相談、報告ができる環境となったと考える。
【考察】2025年度まで継続して教育を実践してきたが3人とも3-4年目の経験年数となり、それぞれが目指す診療所看護師のイメージを持ち続け勤務を続けている。3人が未来のプライマリ・ケア領域を担う看護師となるべく今後も成長と活躍を期待したい。
