講演情報

[13001-01-01]安心して認知症になれる社会を目指して

【講師】堀田 聰子 先生 (慶應義塾大学大学院 健康マネジメント研究科 教授
)
*専攻医Off-the-jobトレーニングの認定単位 0.5単位(臨床)  オンデマンド配信0.5単位(臨床)
【ご紹介】
2024年に「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」が施行されました。議論の過程で認知症当事者が繰り返し強調したのが,人として暮らしていく上であたりまえのこと(人権)を守ることとともに,認知症になると何も分からなくなり,できなくなるという「古い認知症観」を脱することでした。社会モデルに立脚し,認知症の人の声を起点とし,認知症の人の視点に立って,認知症の人と家族等の参画・対話を基に,多様な主体が連携・協働することが求められています。
暮らしの場で認知症の人の声に耳を傾け,生きる世界を可視化する取組み,語りを紐解いて見えてきたこと,本人の声を聴く・肯定する・一緒にやってみる「可能性指向のアプローチ」により,ちょっとした楽しみやこだわり,知恵に着目して「ともに生きる人」として出会い直し、小さなアクションの手がかりとする試み,誰かのマイクロハピネスをみんなのウェルビーイングにつなげるチャレンジをご紹介します。