セッション詳細

[13004-04]がん患者における疼痛へのアプローチ:痛みの背景を見落としていないか?

2025年12月14日(日) 14:15 〜 15:15
第3会場(プライマリ・ケアアップデート会場)
【講師】髙山 俊輔 先生(埼玉医科大学国際医療センター 薬剤部)
*専攻医Off-the-jobトレーニングの認定単位 0.5単位(臨床)  オンデマンド配信0.5単位(臨床)【ご紹介】

がん患者の疼痛が鎮痛薬で十分にコントロールできない時、安易にオピオイドの増量で対応していないでしょうか。疼痛の原因は単純ではありません。腫瘍の増大や神経浸潤、血管閉塞、骨転移などのがん関連因子のみならず、患者のケミカルコーピング、せん妄、抑うつ、オピオイド耐性といった患者関連因子も考慮する必要があります。さらに、リウマチや帯状疱疹などの既往疾患による痛みも見逃せません。効果的な疼痛管理を実現するためには、医療チーム全体での連携が不可欠です。患者の生活環境要因にも注目し、キーパーソンとなる家族をはじめ、多職種との協働により課題に対応していく必要があります。

これらの多面的な要因をどのように評価し、統合的に理解すべきなのか。そして、複雑な背景を抱える患者一人ひとりに、どのように寄り添っていけばよいのか。本発表では、薬剤師の視点から一事例を解説し、これらの問いを共に考察していきたいと思います。

[13004-04-01]がん患者における疼痛へのアプローチ:痛みの背景を見落としていないか?

【講師】髙山 俊輔 先生 (埼玉医科大学国際医療センター 薬剤部)
*専攻医Off-the-jobトレーニングの認定単位 0.5単位(臨床)  オンデマンド配信0.5単位(臨床)