講演情報
[DSPC-3]コンポジットレジンによるCAD/CAMクラウン(エンドクラウン)
*竹内 義真1 (1. 日本大学歯学部総合歯科学分野)
キーワード:
大臼歯、エンドクラウン、CAD/CAM
コンポジットレジンによるCAD/CAMクラウン(以下,CAD/CAM冠)は前歯部,小臼歯部および特定の条件下における大臼歯部まで保険適用された。医療問題検討委員会では,CAD/CAM冠の第二大臼歯まで保険適応を検討するうえで本学会代議員へのアンケートを実施したところ,第二大臼歯部へのCAD/CAM冠適用の条件としてクリアランスの確保が最も多かったことから,臨床的歯冠長が小さい症例への対応が求められた。そこで,本委員会は,その解決を図るために支台築造体と歯冠部が一体化しているCAD/CAM冠,いわゆるエンドクラウンに注目し,大臼歯における歯冠修復物の選択肢の一つとして厚生労働省へ既収載の医療技術としてエンドクラウンを提案した。その結果,本年度の歯科医療技術としてエンドクラウンが保険収載された。本委員会は,多くの診療歯科医に新規または既存の歯科医療技術を患者へ安心安全に提供するために診療指針等を作成している。今回は,エンドクラウンにおける診療指針を基に医療技術の解説を行い,多くの診療歯科医に臨床上における留意すべき事項を把握していただき,今後の大臼歯における歯冠修復処置の選択肢の一つとして普及していくことを期待したい。