講演情報
[ES5-3]インプラント治療の長期安定を目指して 力学的観点に関する考察
*武田 侑大1 (1. 東京支部)
近年のインプラント治療は、その術式およびマテリアルの進歩により欠損歯列に対する治療法の一つとして広く認知され、エビデンス上でも長期的な予後が報告されている。しかしながら、臨床現場において長期的に安定している症例が存在する一方で、局所の治療として適切な治療がなされたにもかかわらず、何らかの合併症が繰り返し起きる症例も散見される。このように一度問題が起きた部位は再発を繰り返しやすく、対応に苦慮することも多い。
機械的合併症の多くは咬合の不調和を始めとする力学的な要素に起因すると考えられるが、そのリスク評価として、そもそもどのような理由で歯を喪失したのか、何故インプラント治療が必要になったのか、を考えることが解決の糸口になり得るだろう。 それゆえ、1歯単位の評価の前に、全顎的な目線(広い視野)からなぜ崩壊が起きたのかという診断が必要となる。また、実際の治療方針は年齢、患者の要望などを加味し、治療後に残るリスクを可及的に少なくすること、さらには長期的な視点から患者さんの利益に繋がることを意識すべきである。
そこで今回は歯の喪失原因と咬合に中心に、診断及び補綴治療におけるインプラントの活用法についてどのように実践しているかを供覧し、皆様のご意見を賜りたいと思う。
機械的合併症の多くは咬合の不調和を始めとする力学的な要素に起因すると考えられるが、そのリスク評価として、そもそもどのような理由で歯を喪失したのか、何故インプラント治療が必要になったのか、を考えることが解決の糸口になり得るだろう。 それゆえ、1歯単位の評価の前に、全顎的な目線(広い視野)からなぜ崩壊が起きたのかという診断が必要となる。また、実際の治療方針は年齢、患者の要望などを加味し、治療後に残るリスクを可及的に少なくすること、さらには長期的な視点から患者さんの利益に繋がることを意識すべきである。
そこで今回は歯の喪失原因と咬合に中心に、診断及び補綴治療におけるインプラントの活用法についてどのように実践しているかを供覧し、皆様のご意見を賜りたいと思う。