講演情報
[SS-3]有床義歯治療に必要な顎口腔系の評価
*水橋 史1 (1. 日本歯科大学新潟生命歯学部 歯科補綴学第1講座)
キーワード:
有床義歯、口腔内の診察、顎口腔系の評価
有床義歯治療の対象は,少数歯欠損から全部欠損まで及ぶが,いずれも歯科治療の最終段階で行う治療となる.そのため,義歯製作前には,問題となる患者個々の口腔内の状態を前処置により改善しておく必要がある.また,最終義歯製作の前に現義歯あるいは治療用義歯を用いて機能回復を図っておくことが必要であると考える.
義歯を製作し,装着するまでには,診察,検査,診断を行っていくが,その一つ一つの過程が,残存組織を保全しながら機能回復を図る義歯を製作するための鍵となる.では,患者の何をどのようにみて,どのように評価していけばよいのか.現義歯には多くの情報が含まれており,口腔内の状態と照らし合せて評価を行うことで,現在の状態に至るまでの変化,変化を生じている原因,変化を生じるに至る患者の顎口腔機能の特徴を考える.残存歯や顎堤粘膜も同様である.そのうえで,個々の患者に合った治療計画を考えていく.治療計画の立案には,残存歯の状態,顎堤の形態,粘膜の性状,上下顎顎堤の対向関係,顎関節の状態,下顎位の評価,習癖の評価などの診察と検査が必要となる.義歯や口腔内をよく観察して顎口腔系の評価を行い,患者個々の特徴を把握することできるか否かが,その後の治療の予後を左右する.そのため,有床義歯治療を行うにあたっては,この診察・検査が重要であると考える.
本講演では,有床義歯治療に必要な義歯や口腔内の診察,顎口腔系の検査と評価から,どのように治療計画を立案し,義歯を製作していくのかについて,お話させていただきたい.
義歯を製作し,装着するまでには,診察,検査,診断を行っていくが,その一つ一つの過程が,残存組織を保全しながら機能回復を図る義歯を製作するための鍵となる.では,患者の何をどのようにみて,どのように評価していけばよいのか.現義歯には多くの情報が含まれており,口腔内の状態と照らし合せて評価を行うことで,現在の状態に至るまでの変化,変化を生じている原因,変化を生じるに至る患者の顎口腔機能の特徴を考える.残存歯や顎堤粘膜も同様である.そのうえで,個々の患者に合った治療計画を考えていく.治療計画の立案には,残存歯の状態,顎堤の形態,粘膜の性状,上下顎顎堤の対向関係,顎関節の状態,下顎位の評価,習癖の評価などの診察と検査が必要となる.義歯や口腔内をよく観察して顎口腔系の評価を行い,患者個々の特徴を把握することできるか否かが,その後の治療の予後を左右する.そのため,有床義歯治療を行うにあたっては,この診察・検査が重要であると考える.
本講演では,有床義歯治療に必要な義歯や口腔内の診察,顎口腔系の検査と評価から,どのように治療計画を立案し,義歯を製作していくのかについて,お話させていただきたい.