講演情報
[SY10-2]IRPDを長期安定させるためのポイント
*奥野 幾久1,2 (1. 大阪大学大学院歯学研究科 顎口腔機能再建学講座 有床義歯補綴学・高齢者歯科学分野、2. 関西支部)
キーワード:
IRPD、中間欠損化、頂上補強
インプラントパーシャルデンチャー(以下、IRPD)の適用により、従来の部分床義歯の欠点であった3次元的な義歯の動きをコントロールすることで、義歯床下粘膜疼痛などの不快症状から解放され、「咬みにくい」・「痛い」といった問題を解決することができるようになった。またIRPDでは、骨造成などの付加的な外科手術を回避し、必要最小限のインプラントを効果的に用いることで、イニシャルコストも固定性装置と比較してずいぶん抑えることができるので、多方面から患者メリットの大きな治療オプションであるといえよう。しかし、設計によっては強大な咬合力に立ち向かうことができず、度重なる装置の破損を繰り返し、患者・術者ともにストレスを抱える結果となる場面も少なくはない。
本講演では、これまで演者が担当したIRPD症例を供覧しながら、長期安定を獲得するためのインプラントの効果的な配置やケースセレクション、ならびに装置破損に立ち向かうための設計のポイントをまとめてみたいと思う。
本講演では、これまで演者が担当したIRPD症例を供覧しながら、長期安定を獲得するためのインプラントの効果的な配置やケースセレクション、ならびに装置破損に立ち向かうための設計のポイントをまとめてみたいと思う。