講演情報
[SY2-4]二層構造を有するCAD/CAMブリッジの臨床的意義
*小川 匠1 (1. 鶴見大学歯学部クラウンブリッジ補綴学講座)
キーワード:
ブリッジグラスファイバー強化型レジン、キャドオン型CAD/CAM、築盛型CAD/CAMブリッジ
CAD/CAM技術の進展により,コンポジットレジンを用いたCAD/CAMブリッジは,金属材料に依存しない固定性補綴装置として臨床応用が拡大しつつあります。とくに保険診療における適応拡大を背景として,材料特性や製作プロセスの異なる多様なCAD/CAMブリッジが臨床現場に導入されています。一方で,CAD/CAMブリッジについては,材料特性や構造設計との関係を含め,臨床的な実績や知見の共有が十分とは言えず,その位置づけは必ずしも明確ではありません。このような状況を踏まえると,CAD/CAMブリッジを構造および製作法の違いに基づいて整理し,その臨床的意味を再検討することが重要と考えられます。CAD/CAMブリッジは,一体型構造に加え,フレームと前装部を別工程で構築する二層構造に分類されます。二層構造には,キャドオン型および築盛型が含まれます。これらの構造の違いは,機械的性質や破壊様式,さらには臨床上のトラブル発現様式に影響を及ぼす可能性があり,単一の評価軸による一括した議論には限界があります。本シンポジウムでは,CAD/CAMブリッジの基本的な構造分類と設計概念を概説したうえで,二層構造を有するCAD/CAMブリッジを中心に臨床的観点から考察します。本シンポジウムが,補綴歯科臨床におけるCAD/CAMブリッジの理解を深め,今後の症例選択および設計判断に役立つ一助となることを期待しています。
