講演情報
[SY7-1]天然歯とインプラント体の混在歯列における咬合の変化を考察する
*神野 洋平1 (1. 九州大学大学院歯学研究院口腔機能修復学講座インプラント・義歯補綴学分野)
キーワード:
混在歯列、咬合支持、咬合変化
同一口腔内に天然歯とインプラント体が混在する歯列は,補綴臨床において日常的に遭遇する状況である.欠損進行に伴う咬合支持の喪失は,咬合の不安定化や咬合崩壊を引き起こす主要な要因であり,臼歯部支持の回復は補綴治療における重要な目標である.インプラント治療は,咬合支持回復のための有効な治療手段として広く普及しており,咬合の安定化や欠損部隣接歯への負担軽減,さらには残存歯の長期的な保護に寄与することが報告されてきた.
一方で,天然歯とインプラント体は,歯根膜の有無に起因する支持様式,変位特性,感覚フィードバック機構が本質的に異なることは古くから議論されてきた.これらの差異を考慮して補綴装置装着時に付与された咬合関係が,天然歯とインプラント体が混在する歯列において,長期にわたり不変であるとは限らない.臨床現場では,咬合接触様式の変化や咬合力負担部位の変化といった時間依存的変化が観察されることも少なくない.
本講演では,咬合支持回復という観点からインプラント治療の意義を整理したうえで,天然歯とインプラント体が混在する歯列において生じ得る咬合の変化を,力学的,生物学的,ならびに時間的側面から考察する.特定の理想的咬合様式を提示することを目的とするのではなく,混在歯列における咬合を静的な結果ではなく,経時的に変化し管理を要する動的な過程として捉える視点を提示し,本シンポジウムにおける後続の議論の基盤とすることを目的とする.
一方で,天然歯とインプラント体は,歯根膜の有無に起因する支持様式,変位特性,感覚フィードバック機構が本質的に異なることは古くから議論されてきた.これらの差異を考慮して補綴装置装着時に付与された咬合関係が,天然歯とインプラント体が混在する歯列において,長期にわたり不変であるとは限らない.臨床現場では,咬合接触様式の変化や咬合力負担部位の変化といった時間依存的変化が観察されることも少なくない.
本講演では,咬合支持回復という観点からインプラント治療の意義を整理したうえで,天然歯とインプラント体が混在する歯列において生じ得る咬合の変化を,力学的,生物学的,ならびに時間的側面から考察する.特定の理想的咬合様式を提示することを目的とするのではなく,混在歯列における咬合を静的な結果ではなく,経時的に変化し管理を要する動的な過程として捉える視点を提示し,本シンポジウムにおける後続の議論の基盤とすることを目的とする.
