講演情報

[SY9-座長][座長抄録] 保険収載!3次元プリント有床義歯を知る

*金澤 学1、*玉置 勝司2 (1. 東京科学大学 大学院医歯学総合研究科 高齢者歯科学分野、2. 神奈川歯科大学 歯学部)
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キーワード:

3次元プリント有床義歯、全部床義歯、保険

CAD/CAM技術をはじめとする歯科領域のデジタル化は,補綴歯科治療の在り方を大きく変えつつある.とりわけ全部床義歯分野においては,効率性,再現性,情報共有性といった観点からデジタルデンチャーへの期待が高まってきた.2025年12月に3次元プリント有床義歯が保険収載されたことは,これまで主として自費診療や先進的な医療機関に限られていたデジタルデンチャーが,日常臨床に本格的に導入される大きな転換点である.本シンポジウムでは,「保険収載!3次元プリント有床義歯を知る」をテーマに,制度的背景から臨床応用,技工操作,さらに臨床エビデンスに至るまで,多角的な視点から理解を深めることを目的とした.まず,3次元プリント有床義歯が診療報酬制度へ導入された政策的背景や期中収載の仕組みについて整理し,保険診療としての位置づけを明確にする.次に,印象採得,咬合採得,試適といった臨床ステップにおける特徴や従来法との相違点,注意点を共有する.さらに,設計・造形・人工歯接着などの技工作業,修理・メインテナンスを含めた実践的な留意事項についても取り上げる.加えて,材料学的特性やこれまでに報告されている臨床研究結果を基に,3次元プリント有床義歯の有効性・安全性に関する現時点でのエビデンスを整理する.