第79回日本薬理学会西南部会

大会長挨拶

第79回 日本薬理学会西南部会開催にあたり

第79回日本薬理学会西南部会

大会長 和田孝一郎

  (島根大学医学部薬理学講座 教授)

 

薬理学会会員の皆様、関連の先生方におかれましてはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。この度、第79回日本薬理学会西南部会会長を拝命致しました島根大学医学部薬理学講座の和田孝一郎でございます。西南部会開催にあたり、皆様に謹んでご挨拶申し上げます。

日本薬理学会西南部会の島根県での開催は、昭和60(1985)年、当時の島根医科大学薬理学教室の 服部圭祐 先生が主催されて以来、41年ぶりの開催になります。当時は私も薬理学会員ではありませんでしたし、若い先生方の中にはまだお生まれでなかった先生方もおられることかと思います。久方ぶりに島根県で開催できますのはひとえに皆様方のご協力の賜物と、改めてここにお礼申し上げる次第です。

日本薬理学会西南部会はこの度の開催で79回を数える伝統ある学会であります。一方で現在の薬理学研究・教育を取り巻く環境は大きく変化しており、これまでの知見に加えてAIなど新たな技術の導入や新規知見を加味し、その変化に対応していかなければなりません。これまで積み上げられて来た多くの知見を有効に活用し、さらに新しい技術や知見と融合させていくためには、今一度、初心に立ち返って「疾患の原因や治療薬・治療法の起源」を考えてみるもの良い機会ではないかと思いました。そこで第79回日本薬理学会西南部会では「病と薬の起源をたどる薬理学」をテーマとしてあげさせていただきました。これまで薬理学会西南部会の先人たちが築き上げてきた多くの知見を振り返るとともに、そこから発展してきた多くの研究成果を本学会でご披露いただき、活発な討論、意見交換を行っていただくことで更なる薬理学会の発展につながればと考えております。本学会での皆様方の発表、討論を通して新しい時代に対応していく薬理学の姿がおぼろげながらでも見えてくれば嬉しい限りです。

ご存じのように島根県にある出雲大社(いずもおおやしろ)のご祭神は大国主命(おおくにぬしのみこと)さまでございます。大国主命さまは少彦名命(すくなひこなのみこと)さまとともに医薬の神様として知られております。因幡の白うさぎのお話は(因幡の国自体は今の鳥取県ですが)、日本最古の治療?の物語とされております。日本最古の醸造も出雲の国で行われていたという言い伝えもあります。そのほか島根県には多くの神話や起源、パワースポットにあふれております。41年ぶりの島根県での開催でございますので、この機会に是非、島根県にお越しいただければ幸いです。学会終了後には意見交換会の場もご用意させていただいております。 ささやかではございますが石見神楽なども企画いたしておりますので、意見交換会にもふるってご参加ください。